引用符について
引用符と言っても色々あるので、なんとなくざっくりとした所見をメモがてらにまとめた。
手持ちのサンプルがあるものは主に各国語の新聞などから参考画像を付した。
なお、字形だけでなく、引用符の用法も言語により異なったりするのがまた悩ましいところ。
詳しくは Wikipedia 等参照。
"引用符"
デジタルテキストで割と一般的な引用符。タイポグラフィ的には「dumb quotes」と呼ばれたりして、引用符としては使用しないのが一般的。
“引用符”
英語、スペイン語、中国語、韓国語、日本語など割と多くの言語で用いられる引用符。ギュメの中の引用符として用いられることもある。
‘引用符’
イギリス英語などで用いられる引用符。“引用符”の中の引用符として用いられることも。
„引用符“
ドイツ語などで用いられる引用符。
«引用符»
フランス語、イタリア語、ロシア語などで用いられる引用符。ギュメと呼ばれる。 一般的にフランスのフランス語では引用符と中身の間にスペースが入る。
スイスのフランス語、ドイツ語ではスペースが入らないのが一般的な模様。
»引用符«
ドイツ語などで用いられる引用符。ギュメを逆に使う。
”引用符”
スウェーデン語などで用いられる引用符。
„引用符”
“引用符„
NHKのニュースのテロップで用いられる引用符。カギカッコ的な配置。
〝引用符〟
主に日本語の縦書きで用いられる引用符。ダブルミニュート、ちょんちょんとか呼ばれる。
”引用符”
映画の字幕などで用いられる特殊な引用符。一般的な英語の閉じの引用符を左右反転させた形で開きの引用符として使用する。日本ではアサヒスーパードライのロゴデザインで使用されているのが観察しやすい。
「”」の字形は unicode ではおそらく規定されていない。
→(2022-02-05追記。上記では「”」をcssでは左右反転させて表示しているが、unicode で普通に規定されていた→「‟(U+201F)」。フォントに実装されているかどうかは別だが。)
参照ページ
- 引用符 - Wikipedia
引用符: « ‹ » › „ “ - Unicode キャラクター図鑑(2022-02-05追記)
- ‟ - 二重高逆9引用符: U+201F - Unicode キャラクター図鑑(2022-02-05追記)
- インチ記号と引用符たちの三角関係 | 世界標準のスペック英語(2022-02-05追記)