ぼんやりDTP

DTPに関係したりしなかったりするぼんやりとした話をなんとなく。

微分の考え方で増分の値として使われるhの由来はなんなのか?

微分の考え方で増分の値として使われるhの由来はなんなのか?

こういう式とかでのやつ。

\displaystyle{f'(a)=\lim_{h \to 0} \frac{f(a+h)-f(a)}{h}}

わからん。ググった感じでも具体的な由来となる単語や根拠はみつからなかった。

xの増分としてΔxを使うのはまだわかりやすい。

一応、

  1. ho.history overview - History question - why h in the definition of derivative? - MathOverflow

によると色々な意見がある模様。

  1. 1850年にCauchyはhではなくiを使用した。(soft question - Why do we use 𝜀 and 𝛿? - MathOverflow
    1. この場合は「inférieure(〜より少ない、〜より下の)」のiとして使用している模様。
  2. a,b,cは一般的で特殊性に欠ける、dはderivative(微分)、eネイピア数fgは関数、よってhが使える文字だったのでは?

  3. 1806にLagrangeの「Leçons sur le Calcul des Fonctions」では「i étant une quantité quelconque indetermineé(不特定の数量であるi)」として用いられ、1816にLacroixの「Lacroix's book An Elementary Treatise on the Differential and Integral Calculus」ではiの代わりにhが用いられている。その後hが用いられている文献が多い。1787にMilne-Thomsonの「Institutiones calculi differentialis cum eius usu in analysi finitorum ac doctrina serierum」では、 Euler が "variabilis x capiat incrementum 𝜔(増加𝜔を取る変数x)" と書いたと記されている。

  4. incrementからiが用いられ、他のiの表記との競合を避けるためにhが使われたのでは?

などなど。

その他参考ページ

  1. Derivative - Wikipedia
  2. 微分係数についてhってなんですか?また、微分係数の意味とlimを使っ... - Yahoo!知恵袋
  3. Δ (デルタ) とは? - 微分積分 - 基礎からの数学入門